美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

朝倉郡筑前町大塚 天満社


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福岡県神社誌には無格社「田神社」があるとされているのですが、地図では「天満宮」「天満社」となっている謎の神社です。鳥居の扁額が「天神社」となっているようにも見え、おそらく、「でんじんじゃ」=>「てんじんじゃ」=>「てんまんぐう(しゃ)」と変化したのでしょう。

いくらゼンリンと言っても周囲の聞き取りで地図を作成しているわけですから、聞き取った相手が祭神についての理解を持っていなければ、誤記がひろまる可能性はあります。こればかりはしかたがありません。

おそらく、原型は田神社が正しく、神様はタノカンサー(大幡主)で間違いないと思われます。

この神社の背後は、大塚古墳という円墳です。円墳の一部を削って敷地をつくり、神社が建立されています。この大塚の地には、田の神様が白馬に乗って現れたという言い伝えがあるそうですので、タノカンサーの部下が、この円墳に祀られているのでしょう。大幡主本人?というのはさすがに無理があるような気がします。

しかし、円墳の土が流れて石棺が露出したままになっているのは、赤貧があまり古墳に詳しくないせいかもしれませんが、はじめてみた気がします。現地の案内板では直径30m高さ4mとのことですが、盛り土が流亡する前は、いったいどれだけの規模のものだったのでしょうか。

赤貧が気になったのは、この大塚地区には井戸を掘ると悪いことが起きるという言い伝えがある点です。タノカンサーから禁じられたとされています。

糟屋郡久山町猪野の伊野皇大神宮でも、神功皇后が使用する(した)井戸以外にあらたな井戸を掘ると罰があたるという話がありました、

何故神様が井戸を掘ることを禁じなければならなかったのか。この大塚地区も、羽白熊鷹征伐の経路を考えれば、神功皇后と縁があった土地の可能性は高く、タノカンサーと入れ替わってはいるものの、そこに何かの理由があったか、考えてみる必要はありそうです。

(2019.08.02訪問)