松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

グレツキを聴く

ヘンリク・グレツキ - Wikipedia

交響曲第3番 (グレツキ) - Wikipedia

過去にAACiTunesに取り込んだCDを、こつこつとapple losslessで再度取り込みなおす作業をしています。

AACで取り込んだ時期をみると、最もふるいのは2011年5月だったりします。8年も前に作成した音源をたまに聴いていたのですね……。

11日、小倉から戻ってきてヘンリク・ミコワイ・グレツキというポーランドの作曲家のCDを引張りだしてきて、作業をはじめました。

……数えてみると、彼の作品でもっとも有名な「悲歌のシンフォニー」だけで、12枚あります。

 

Symphony 3

Symphony 3 " Sorrowful Songs "

 

同曲のCDでもっとも売れたのは、このジンマン/ロンドン・シンフォニエッタ盤です。赤貧がさいしょに触れたのもこのCDで、何度か再発売されており、現在ではLPレコード盤なども存在するようです。

Gorecki: Sym No 3

Gorecki: Sym No 3

  • アーティスト: Baden- South West German Radio Symphony Orchestra,Henryk Górecki,Ernest Bour,Stefania Woytowicz
  • 出版社/メーカー: Wea Apex Classics UK
  • 発売日: 2003/06/02
  • メディア: CD
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ただ、この曲の性格と素性を考えると、重く聴きにくい演奏ながらエルネスト・ブール盤が、本質にちかい気がします。どうやら初演時の録音らしく、おそらく、作曲家の意図を反映した演奏なのでしょう。どんな曲でも初演時は、作曲家の言うとおりにするものですから。

グレツキ;交響曲第3番 (Gorecki: Symphony No. 3 [Hybrid SACD])

グレツキ;交響曲第3番 (Gorecki: Symphony No. 3 [Hybrid SACD])

 

個人的に気に入っており、よく手に取るのがこのシンフォニア・ヴァルソフィア盤です。指揮者の間の取りかたや歌手の歌わせかたがよく、そしてロンドン・シンフォニエッタ盤よりも透明です。

Miserere

Miserere

  • アーティスト: Henryk Górecki,John Nelson,Lucy Ding,Chicago Symphony Chorus,Chicago Lyric Opera Chorus,Lira Chamber Chorus
  • 出版社/メーカー: Nonesuch
  • 発売日: 1994/11/24
  • メディア: CD
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Miserere

Miserere

 

 個人的には「悲歌のシンフォニー」よりも「ミゼレーレ」のほうが好きで、よく聴きます。ミゼレーレとは「主よ、私を憐れんでください」という意味。詩編第51番を歌詞としており、こんな内容です。
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主よ、私を憐れんでください。
慈しみをもって。深い御憐れみをもって。
そむきの罪をぬぐってください。
私のあやまちをことごとく洗い、罪から清めてください。
あなたに背いたことを私は知っています。
私の罪は私の目の前にあります。
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静かに聞き入りながら、過ごすのもよいものです。 

 (2019.08.12記述)