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8月4日、穴守稲荷神社を再訪しました。
境内整備工事もさらにすすんでいます。
予定では来年春の竣工とのことでしたので、今しばらくはこんな状態が続きそうです。
完成予定図を見ていて思ったのですが、神輿庫とかぜんぶ撤去してバリアフリーの坂をつくったら、いよいよ収納スペースが足らないような気が……。
整備工事の現場を眺めていて思ったのですが、新しい築山タワーはなかなかの高さになりそうです。それでも、ヤマト運輸の羽田クロノゲート(物流センター)に、高さではかないませんが。いままでの築山がちょうど本殿の高さとかわらないくらいでしたので、もう少し高くなるような感じではないでしょうか。
これまで苗床で稲を直接育て、秋に我々崇敬者向けの「実寿穂」お守りをつくっていたのですが、どうやら御神田(といっても畳2枚くらい?)をあらたに境内に設けるようです。ちょっとしたデザイン上のアクセントでしょうか。
仮設の奥宮は引っ越してきた最初よりいろいろと並べられている祠や神棚、御神鏡が増えました。なかには御嶽大神・八海大神・三笠山大神と書かれた位牌?(御神体?)もあり、おそらくこれが築山のてっぺんにあった祠の中身なのではないでしょうか。御嶽神社とありましたのでそうなのだろうとは思っていましたが、八海山だったのですね……。
境内整備工事がはじまる2年ほど前に、拝殿の横にあった楠を神楽殿の前に移植していましたが、どうもきちんと活着したようです。


狐塚に手をあわせ、工事であちこち掘り返し中の境内を出ようとすると、黒猫さんがこちらに近づいてきました。猫さんにまた来ますと話しかけて、羽田空港にむかうため駅に向かう通りを歩いていると、無縁仏の祠に出くわします。いつもはチラ見して通り過ぎるだけでしたが、今回、立ち止まって眺めてみると、木瓜紋が祠や台座に打たれているのに気づきました。木瓜紋を使う仏教の宗派がいまいちピンとこないのですが、もしかするとこの無縁仏を祀っているかたの家紋かもしれません。
穴守稲荷駅前のコンちゃん像は、さすがに猛暑のためかいつもならたくさんお供えされているお菓子類が撤去されていました。暑そうだったので、隣のセブンイレブンで購入したポカリスエットをお供えしておきました。
今回も御神砂をいただいて、平皿にいれて玄関わきに並べます。

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この本の第4章で、江戸末期に生まれ、明治になってやっと神社の体裁を整えてきた穴守稲荷が川崎大師と肩を並べる流行神社になるまでが詳細に語られています。現在の羽田空港国際線ターミナルのあたりにあった時代は、伏見稲荷の千本鳥居が3,000本くらいだったのに対して、大小7,000本以上の奉納鳥居があったとか。いまは寂しいものですね……とうとう初詣の深夜運転までなくなってしまいました。
(2019.08.04訪問)