美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

田川郡川崎町安眞木 淡島神社

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赤貧の家から車で1時間ほどのところに、田川郡川崎町安眞木というところがあります。赤貧の住んでいる「甘木」と「安眞木」になにか関係があるのかと言われたら、おそらくそれはないと思います。なぜかというと、川崎の安眞木は「安宅」「真崎」「木城」の3地区の合成地名だからです。

とはいえ、同じ「アマギ」ということもあって、なにか面白い発見があるのではないかと地図を眺めていたところ、いろいろと興味深い場所を発見しました。

7月6日、淡島神社を訪ねてみました。

大きい神社ではないのですが、立派な看板、公衆トイレ、駐車場完備となかなかのつくりです。

神社の社殿からあがったところに、大日如来(=天照大神卑弥呼=オオヒルメノムチ)の御堂があります。

淡島神社は婦人病や安産の神様とされています。

御祭神は福岡県神社誌によれば、スクナヒコナ、つまり事代主です。

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大日如来の御堂にまず手をあわせて、それから、淡嶋神社さんにも手をあわせます。

ふつうなら、「男だから婦人病関係ないもんな残念」で終わるのですが、大日如来の御堂と拝殿の彫刻を見比べて、笑いがこみあげてきました。

淡島神社の拝殿は、波が描かれています。大日如来の御堂は、兎が彫られています。波乗り兎です。

大国主(=大己貴)の白兎伝説を思い出すかたも多いでしょう。事代主を祀る神社の上段に、大日如来堂と偽装して、しっかりと大国主がお供に事代主と建御名方(大物主かも?)を連れています。

もしかすると、兎にはなにか別の由来があるのかもしれませんが、パッと見の状況では、ここは大三輪社でもあります。

「安産、婦人病、子どもの夜尿症などの諸病に霊験がある」とのことですが、事代主も大国主も、医薬の神(医祖)としてよくお祀りされている神様です。ワニに皮をはがれた兎を大国主が助ける昔話は、誰でも知っています。

ふたつの社殿は、波乗り兎の縁起物とかけて、波は海に消えた事代主(淡嶋明神)をあらわし、兎は大国主を表現しているとみるのですが、どうでしょうか。

ひとつ気になった点は、御神紋がどうも「違い鷹の羽」らしいのです。

英彦山熊襲からトヨヒワケに婿入りしたアメノオシホミミの聖地ですので、天つ神の系統なのに鷹の羽紋をもちいます。その影響下とみるべきか、もともと鷹の羽紋をもちいる御祭神が居て、淡島神社で上書きされたのか。さすがに初見では何とも言えませんが、なかなか面白い場所です。

(2019.07.06訪問)