美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

嘉麻市東畑 八幡宮

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福岡県神社誌を眺めていると、嘉麻市東畑にも八幡宮があることに気づきました。しかも、応神天皇神功皇后玉依姫という、泉河内八幡宮と同じ顔触れです。

おそらく同じ傾向の神社なのではないかと見当をつけて、現地を訪ねてみることにしました。

東畑集落に来るのはほんとうに久しぶりでした。

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石段が苔むしているのはよくみますが、雑草でぼうぼうなのはなかなかお目にかかれません。もしかして廃社なのか?と思いつつ雑草をかきわけ石段をあがっていくと、今度は奇妙な鳥居の扁額に出くわします。八幡大神と大山祇明神と読めるのですが、字のバランスがまったくなっていません。八幡大神と彫った横から、大山祇と彫り足したようにも見えるし、「幡」の「巾」を忘れて「番」だけ彫り、あとで「巾」を足したようにも見えます。御祭神隠しのいっかんでしょうか……。

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石段のあまりの荒れ具合にしょうじき屋根のコケ落ちたボロ姿かもと覚悟していたのですが、じつに立派な社殿でした。龍の彫り物は豪勢ですし、境内もきちんと掃き清められており、八幡宮と山祇社の扁額があります。しかし、大山祇は「おおいなる山の神さま」というひとつの名前のはずなのですが……。

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奉納絵馬で、赤穂浪士の討ち入りが描かれているのは初めて見ました。

絵馬って、祀っている神様に関すること(神功皇后三韓征伐とか)や、氏子に関係すること(伊勢参りとか初海外渡航とか)を描いて奉納するイメージがあったのですが、まさかこの東畑集落は、赤穂浪士の子孫がいるのでしょうか。……なわけないか。

歌舞伎では実名の使用が禁じられていたため、清水一「学」ではなく、清水一「角」だったとのこと。この絵馬をみてgoogle先生で検索して知りました。勉強になります。

社殿に直接乗り入れられる林道?が整備されており、誰も徒歩で石段をあがってお参りしたりはしないのでしょう。石段をあがるくらいなら、車道のゆるい坂道を上り下りしたほうが、楽です。地域の高齢化で、石段は不要のものとなっているのだと感じます。たまたま、赤貧はよく知らずに登ってしまっただけなのでしょう。

(2019.06.25訪問)