福岡県神社誌を入手して、近所にある旧村社以上の神社はひととおりめぐってみよう、と思い立ったはいいものの、なかなか場所がわかりにくく、難儀することも多いものです。
今回、たまたま昼にここを通ることができ、農作業の合間に休憩をとられていた男性を発見して、場所を教えてもらいました。
集会所に車を停めさせてもらい、「そこから見える坂のてっぺんのお堂を越えたら神社」だと言われそのとおりに歩いたのですが、お堂から神社におりる階段はブロックを埋めただけのものなので、おそらくこのルートは洒落た靴をはいているひとには無理でしょう。そのときは、ぐるりと回って私有地をまたがせていただく必要があります。
清浄な落ち着いた空間で、気分があらたまります。神社の構造も、一段下に民や臣下が並ぶ庭があるスタイルで、むかしはここが祭祀と自治の拠点だったのでしょう。横を流れる小川から竹の樋がかかって、池のような場所に水が引き込まれていました。
おそらく、手水舎の代わりだったのでしょう。ここで手を洗い、足を洗え、ということです。むかしはもっと潤沢に水が流れていたに違いありません。
御祭神は、福岡県神社誌によれば、大山祇(オオヤマツミ)、応神天皇、スサノオの3人です。ほとんど記事がないので由来等は不明ですが、そういうのを気にせず、自然と手をあわせたくなる雰囲気がありました。
(2019.06.25訪問)