人口のせいぜい2パーセントしか「労働者」がいなかったソ連でなぜ労働者の革命が起きたのか。モロトフの生涯を軸に、ソ連共産党の歴史を俯瞰する本です。ところどころしか知らないソ連史について脳内を整理しなおすために読んでいますが、逆にわからないことだらけです。どうもこの本を読み終えたら、いろいろ他の本にも手をつけないとなにもわからない気がしてきました……。
しかし、1934年の党大会に参加者した約2,000人のうち、1937~38年の「大粛清」で1,100人が逮捕され、800人が銃殺されたなんて記録を読むと、よくもまあその後、国家の体制が維持できたものだとあらためて驚くしかありません。