松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

久しぶりの宮地岳行き

14日、久しぶりに宮地嶽神社に行きました。
昨年の暮れ、知人が宮地嶽神社の近くに宅地を手に入れました。
googleマップとゼンリンの地図であらかたはわかるのですが、頼まれて今回、敷地を見に行きました。

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時間があるので、遠回りになりますが西鉄貝塚線で西鉄新宮駅まで行き、そこから津屋崎橋行のバスを利用してみることにしました。
むかし甘木線を走っていたものと同形の電車がいまだに現役です。昭和39年製造だから55年目です。西鉄さんもいったいいつまで使うつもりでしょうか。

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西鉄新宮駅の近くに、新宮神社という神社があるということで、まず立ち寄ってみました。ご祭神は「墨江三前神」。住吉大神と同一人物とされています。
境内は松林で取り囲まれています。鳥居をくぐると濃厚すぎるくらい松の香りに包まれます。拝殿で手をあわせていて、あちこちに貝殻が飾られているのに気付きます。貝殻にどのような意味があるのでしょうか。

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宮地嶽神社に前回来たのは、おそらくは10年以上前だと思います。神社に参拝したらこのブログに記録を残すようにしていますが、まったく記載がないからです。たぶん訪れているとするなら、西鉄宮地岳線廃線のときくらいではないでしょうか。いろいろ神社に顔を出しているわりには、不思議とここには縁がありません。
石段を上がりきったあと、感じるものがあって本殿に向かわず裏手に向かいます。奥宮のお稲荷さんに手をあわせます。ほかを巡拝する気になれず、本殿に戻ると長蛇の列。この列に並んでなにかをお願いする気にもなれず、神社を出て、知人が契約した敷地に向かいます。
 
ほんとうのプロならいろいろとチェックするのでしょうが、そこまでの家相や風水の知識はありません。
そんな赤貧が訪れる気になったのは、池の跡がある、という知人の話。
池は大邸宅の象徴ですが、取り扱いがたいへん難しい代物です。
まず気が流れ込む敷地の南・南東側にあって、必ず川を引き込むか、湧き水を使って上流から絶え間なく水が流れ込み、下流に放流できるようにしなければなりません。おカネのプールとして機能するためには、ある程度の循環が必要です。溜めこみっぱなしでは、いずれ決壊してしまいますし、水が枯れれば、衰亡の兆しとなります。おそらく前の持ち主も、池の水が枯れ、やがて家運も傾いていき、この土地を手放さざるをえなくなったのでしょう。家運の傾きは財運の衰えとは限りません。子孫繁栄が途絶えることもあり得ます。個人の家で池を管理するというのは、よほど条件がそろわないかぎり、手をつけるものではないのです。

かなり古いもののようでした。埋め立ててしまえば、なんということはないでしょう。かりに池の跡に家を載せるのなら、客土して悪い気を排除すべきでしょうが、位置的に駐車場になるはずなので、そこまで目くじらをたてる必要もありますまい。
あとは、道路が面している方角と敷地の周囲を観ます。あんまり神経質にならず、道路が面している側を正面として、奥に行けば行くほど高くなっている土地が理想だと考えればよいでしょう。山を背負うのが理想ですが、山がなければ外壁、マンション、自分が建てる家より大きな邸宅でもかまいません。
正面より敷地が奥に行くほど下がっている土地は、気の流れがわるく、停滞してしまいます。おカネが出ていく場所を失って貯まったままなら万々歳ですが、悪い運気も出ていく場所を失ってしまいますので、結果としては凶と観ます。同じ箱を賽銭箱とゴミ箱に共用するようなものです。土地は周囲と同じ高さか、ちょっと高めがよいのです。どこかに傾斜がなければ、気が循環しません。

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宮地嶽神社でどうも疲れてしまい、気分転換に、せっかくなので宗像・鐘崎の織幡宮まで足をのばしました。鐘崎漁港の右手にある山に、織幡宮があります。

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個人の家と神社では規模が違いますが、織幡宮の立地は、模範解答といえます。

道路に面している側が山の麓で低く、最も重要な社殿は山を削って壁がつくられています。上流から下流に気が流れ、逆に、周囲から押し寄せるものを背後の壁で受け止めることができます。「山がないとこんな土地はない!平地はどうなる!」とおっしゃるかたもいるでしょうが、なければ山の代わりに壁を作ればよいし、高層マンション、アパート、金持ちの家、公共建築など、壁替わりに使えるものがある土地を選べばよいのです。

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鐘崎の海はじつにきれいでした。

甘木は海がないので、こういう景色をたまにみるとよい気分転換になります。