松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「封印作品の謎 テレビアニメ・特撮編」

封印作品の謎 テレビアニメ・特撮編
 

 前回の「少年・少女マンガ編 」に引き続き、この本も電子版を購入して読んでいます。お目当ては、映画「ノストラダムスの大予言」と日テレ版「ドラえもん」についての記事です。以前読んだものの単純な文庫化ではなく、現状にあわせて再編追記されており、より深く事件を理解できるものになっています。以前読んだときも相当なしつこさだと思いましたが、全体的な見直しが加えられた結果、さらに面白くなっています。
ただ、改訂する前のものを所持しているひとがあらためて買い直すほどのインパクトがあるかというと、そこまではありません。図書館や知人から借りて読んだ赤貧のような者が、電子版出版を機に購入するのは判りますが……。

 

実説大予言―地球は冷え、乾き、人々の飢えは近い (ノン・ブック)

実説大予言―地球は冷え、乾き、人々の飢えは近い (ノン・ブック)

 

 この本でも触れられている映画「ノストラダムスの大予言」のモチーフというべき本があります。「実説大予言」というものです。五島勉と西丸震哉さんの対談を中心にまとめられた「実説大予言」という本をはじめて読んだのは、おそらく中学か高校のころだったと思います。(a)地球寒冷化により農産物の生産が減少し、人口爆発で食い物の奪い合いが起こる(b)食品添加物や農薬の影響で人類の短命化がすすむという2点がメインだった気がします。本として読む分にはまだ耐えられるけれど、あの説教くさい内容が映像化されては、たしかにお蔵入りせざるをえないのかな、という気はします。
日テレ版ドラえもんに賭ける藤子・F・不二雄の気概を読んでいると、ブラックジャックで再び人気作家によみがえった手塚治虫がちらつきます。ここまで調べ上げた作者のど根性にあらためて感服しつつ、寝るのもおしんで読んでしまいました。