美風庵だより

幻の花散りぬ一輪冬日の中

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特撰薫園二種香 30g

正月くらいは香をたきますが、それが終わるとまた焼香に戻ってきました。今つかっているのは沈香と白檀を混ぜたものです。以前にも書いた気がしますが、このメーカーの焼香は高級品になればなるほど香原料の種類が少なくなるという特殊なつくりをしています。もっとも高額なものは沈香と白檀のみの配合となるわけですが、この香りの筋が、おなじメーカーの線香と相通ずるものがあるのはなかなか面白いところです。白檀のうえに沈香をかぶせるとこういう香りがするのだ、ということがよくわかります。
最初は白檀も沈香もともに香ります。熱源が熱くなるにつれてさきに白檀の香りが飛び、沈香のそれも焦げる一歩手前の樹脂臭(カラメルっぽさ)が空間を満たします。この香りがむかしから好きなのです。
赤貧の書斎のような5畳ほどの空間のときは、ほんの少量(数粒)で充分です。多すぎると香りが強すぎて、頭がくらくらします。