松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

香木

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ヤフオク! - 「羅国」の検索結果

ヤフオク! - 「伽羅」の検索結果

オークションサイトでむかしのウィスキーが値上がりしている話を先日書きました。
赤貧がもっているものでのちのち価値が出そうなものといえば、あとは香木があります。
赤貧が所有しているものは「羅国」と「伽羅」と呼ばれるものです。
画像で桐箱に納められているのが「羅国」で、床の間に飾る「姿物」が真ん中に埋もれています。茶事などで飾り付けが必要になれば、掘り出して使います。その周囲の粉になっているのが「刻み」で、500g以上あります。もとは同じ木です。この刻みを聞香や焼香として使います。これがいちばん高かったはずですが、すでに購入価格は定かではありません。とはいえ、赤貧が買える程度のものなので、そこまで高額なものではないはずです。
もう一方の画像にある2つのうち、5cmのものも「羅国」で、3cmのほうが「伽羅」とされています。熱しなくてもこの2つはどんどん香りが出てくるので、相当な品物だとおもいます。
眺めていると、香木に関してはそこまで高額の取引というわけではないようです。
まず考えられるのは、香木は酒ほどすそ野が広くないということです。六国五味に分類できるような高級な香木を求める層はそこまで多くありませんし、そういう趣味にあらたに入ってくる層は、限られます。オークションサイトに出てくるのは、遺族が遺品整理をして価値が判らぬまま流出するような事例が大半でしょうし、購入する側にしても専門店のように試し聞きしてから購入できるわけではないため、リスクがあります。
それでもすでにオークションサイトでは、けっこうな値段がついていますから、赤貧が購入したころに比べても最低でも3倍~4倍値上がりしているとみて間違いありません。品質がよく判らないオークションサイトの博打買いで3倍~4倍なのですから、実際はもっと高額で取引される可能性もあるということです。
週に2,3回空薫をしても1年に5gは使用しません。
ちびちびと使いながら値上がりを待とうとおもいます。