普段呑んでいる日東紅茶の袋がなくなり、次にどれを開封しようかと紅茶を収納している棚を漁っていたら、２０１３年５月に購入した未開封の紅茶を発見する。
はちみつのような水色に、ブレンド物にはないほんの少し青臭い香りと、しっかりとした味。以前呑んでなかなかのものだと気に入り、一度に消費してしまうのはもったいないと、棚にしまいこんでおいた物である。
その後、この茶葉を買い付けたお店が閉業してしまった。
ずっとその店ばかりだったので世間の相場を知らなかったのだが、ネットを眺めてみると、単一茶園の茶葉は、どこも高い。下手すると倍以上とられる。
いまは単一農園の茶葉の入手を諦め、入手しやすい市販品で少しでも好みのものを選ぶようにしているが、たまにこうやってむかし購入した物を開封して、じっくりと味わいたくなる。
むかしは気軽に買えたものが、いまではそう簡単に手が出せない。物価があがったということもあるのだろうが、やはり赤貧が貧しくなったというべきか。
