松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「スイス諜報網」の日米終戦工作―ポツダム宣言はなぜ受けいれられたか―

 

 有馬哲夫さんの著作を読み始めるとなかなか面白いのはよいのですが、ひとつ読むと「詳細は(別著)にゆずる」という文言がおおいため、気になり連鎖反応のように読まなければいけなくなります。そしてまたそれが面白いため、さらに他を漁っていくことになる。作家によっては、テーマごとに独立しており、いろいろな著作で結論が相反するということもあるのですが、有馬さんの作品はそういう感じはまったくありません。きちんと集めた資料をもとに自分で考えている証左で、だから面白いのだとおもいます。