松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「決定版「金函玉鏡」方位術奥義」

 

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金函玉鏡(きんかんぎょくきょう)は日家奇門とも呼ばれているもので、以前から興味はあったのですが、不思議と手が出ませんでした。21日、FFGホール(福銀本店大ホール)に行くまえにジュンク堂で発見し、購入しました。
奇門遁甲の一種だという説明をみかけますが、なかなかどうして、これはこれでひとつの体系をもった立派な占いだという気がします。ただ1日単位で吉方位が決まっているのと、出かける時間でその吉方位が使えるかどうかが決まるという仕組みは、少々使いにくい気はします。
この占いのすごいところは、大運や家相といったところまで観ることができるところで、大運(10年単位の大まかな運勢)については、四柱推命で観た結果とよく似ています。非常に大まかな運勢ですが、大筋では一致しています。
命理(もって生まれた運勢)についても、四柱推命奇門遁甲の本を読むと、大筋で一致していてこれもたいへん面白い。
自宅の間取りで家相を占ってみました。この占いを知る前からなんとなく感じたままに、ふだん居住する部屋を決めたり、鬼門封じの南天や榊の鉢植えを置いたりしていたのですが、説明と自分の実感を比較して、なるほどと感じ入る点がありました。玄関の位置が「杜門」(拒絶、秘密、嘘、閉ざす)に該当しています。他の家相術でも凶方位とあり気にはなっていました。南天の鉢植えを置いたり、穴守稲荷の御神砂をまいてみたり、なるべく凶意を避けるようにしていたのですが、この本には、著者曰くもっと効果的な凶方位除けの方法が掲載されています。ぜひ、書店で手に取ってみてください。多少なりとも東洋占術をかじっていれば、きっと面白いアイデアだと思うでしょう。
ひとつだけ気になる点を。土御門家に伝わる秘伝を紹介しているのは良いのですが、数年前に寺が土御門家の関係者と連絡が取れなくなり困っているという新聞記事がありました。表立った活動もできないくらい落ちぶれてしまっているわけで、いくら陰陽師の家系の秘伝であっても、今がそういう状態では、効き目があるものだと紹介してはいけない気がするのですが。