松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

三国志Vのさらにつづき

http://d.hatena.ne.jp/bifum/20180729/1532832573
http://d.hatena.ne.jp/bifum/20180731/1532968192
先日書いたとおり、iPhone版の三国志Vが7月25日に登場しました。
というわけで、久しぶりの三国志Vにすっかりはまっております。
このゲームは1995年に登場したので、すでに23年が経過しています。最初に赤貧が購入したのがPC98版で、家庭用ゲーム機(セガサターン・SS)に翌年移植され、これも購入しました。PC版よりも細かいコマンドが調整されていて、SS版のほうがずっと遊びやすかった記憶があります。そのかわり、いろいろと省略された点も多かったのですが。
やがてDSに移植されてこれも買い、さすがに3DSは本体を買いませんでしたのでこれは持っていませんが、とうとうiPhone版が出たので1,200円で購入してしまいました。
23年前に1万円を超えていたソフトを、新しい機器に移植してもまだ1,200円で売るのですから、これはこれでたいした商売だという気もします。
中華統一を2度成し遂げてみて、今回のiPhone版で気づいた点を。
もともと、各武将は「勇名」と「経験」というパラメータを所持しています。戦場で活躍すると勇名があがり、内政などに取り組むと経験があがる仕組みです。この2つがあがると能力に補正がかかり、賢くなったり強くなったりします。
例えば勇名・経験0の武力100の武将を、(それなりに経験を積んだ)武力80の武将と一騎打ちさせると、ころりと負けます。それもあって、このゲームでは三国志演義に登場するお気に入りの武将を登用したら、戦争にどんどん参加させ、日頃は内政でこき使って強く・賢くすることがセオリーになっていました。今回のiPhone版でも変わらないのですが、どうも補正がさらにきつくなったようです。ゲーム初期はなかなか勝てず苦戦していたものが、経験値があがると格段に負けなくなり、勇名・経験ともに最高値に達すると、数十人の損害で数千人を倒すなんてことができるようになってしまいます。
「強いならよいではないか」と思うかもしれませんが、ことはそう簡単ではありません。ある程度領国が増えてより多くの兵数を雇えるようになり、さらに勇名・経験が上昇して強くなっていけばどうなるか。
だいたい中華半分を統一したくらいから、急激に圧殺ゲームと化してしまいます。
そうならないよう、出陣させる兵数を絞り込んだりしてみるのですが、都市開発が最高値になると人口の増え方も半端でないため、物資も兵数も急激に余りはじめるのです。
これは以前のものでもそうでしたが、今回のiPhone版はそれがひどい気がします。むろん、スピーディに終わらせたいという要望があってのこのゲームバランスなのでしょうが……。
あと、DS版以降で不可解なのは、武将が下野したときに率いていた兵が、都市の人口にも戻らず、都市の予備兵にもならないという点です。8000人を率いて山賊になる?そんな馬鹿な……。
ちなみに、三国時代の中国の人口は700万人程度だったという推計があります。前漢の戸籍人口が約6,000万人だったとされていますから、そのくらいひどい戦乱の世だったともいえますし、政府が把握した人口に含まれない山賊野盗化・ゲリラ化した集団も相当数あったのだろうともいえます。そう考えると、このゲームの設定もおかしくはないのか……。