美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

東医の話

赤貧は医療関係者でもなんでもありませんが、さすがに東京医科大学といえばかなりの老舗であることくらいは知っています。老舗はいろいろあるのであまり部外者が言うものではないと思っていましたし、いくら老舗といえども、影響下の病院が「女医は無理がきかないから要らない」と言えば卒業生が余りますから、このようなことに手を染めざるを得ないのだろうと思っていました。
しかし、どうもそういうレベルではなさげです。まず、自動的に点数調整をするプログラミングがなされているのに、現役理事が「知らぬ」では済みません。寄附金目的で医者の子を優先して入学させていたというのも、むかしの新設医大ならいざ知らず、いまでもそれがある……。
問題はたんに「需給調整で女は要らない」というレベルの話ではなかったことです。
最初、この男女での得点調整自体を問題にする学者や評論家がいました。しかし、学校は八百屋や魚屋や飲食店と同じです。売れないものを揃えるわけにはいきません。もしそれが問題だというなら、末端の学校に文句を言うのではなく、自らが生きているこの社会に対してNOと言うべきです。いくら地産地消のお題目があったとしても、「ここは大豆が特産品だから八百屋はすべて店頭で大豆を扱うべし」とやられたら、商売になりません。生鮮野菜のほうがはるかに店頭での需要は大きいからです。
どうもこの話、世間の叩き方がおかしい気がします。
一部の優秀な国立大学は研究者養成学校ですから男女差があるのはどうか、という気がしますが、基本的に私学や地方国立大は現場職人養成学校なのです。需給調整をした大学を叩く前に、そういう現場にしてしまった社会に対して、文句を言うべきでしょう。たかが一私学を叩いたところで、いったいなにがどうなるというのでしょうか。

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https://toyokeizai.net/articles/-/232713
(略)
2次試験における得点調整はこうだ。まず採点結果に0.8を掛ける。だから仮に100点を取っても、素点は80点だ。1ケタの点数は0点か5点に調整する。その次に属性に応じて自動的に加点。現役〜2浪の男子には20点が加点される。3浪男子なら10点、4浪以上の男子なら加点はゼロ。女子は現役でも浪人でも加点はゼロだ。これらはプログラミングされていて、自動的に出てくる。
(略)

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