松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

まいにち飲む紅茶

赤貧です。以前はなにも考えずまいにち自販機で飲料を購入していました。1本130円を2本買えば260円です。おカネが貯まるはずがありません。
その反省もあり、いまの仕事場には紅茶をペットボトルや水筒に詰めて持参するようになったわけです。
いま、いちばん飲んでいるのは日東紅茶の「デイリークラブ」という、どこにでも売っているティーバッグ商品です。ティーポットに沸かしたお湯を入れ、2袋、ティーバッグを入れて、冷めるまで放置します。ティーポットが手で触れるくらいに冷めたら、冷蔵庫に入れてさらに冷やします。
この方法だと、タンニン分が析出して見ためが悪くなってしまいますが、べつに他人に飲ませるものではありませんから、そのあたりを気にすることはありません。
おなじ日東紅茶でもより安価な商品がありますが、まずいとまでは言わないけれど、敢えて選んで飲むほどの中身ではありません。
セイロン紅茶、キャンディやヌワラエリヤのリーフティーを飲むこともありますが、どうしても香味のよい紅茶は、水筒やペットボトルで保管して飲むのには不適です。淹れたてを味わってこそ、せっかくのリーフティーのよさがわかります。水筒やペットボトルで香味のバランスが変わったあとを飲んでは、もったいない。そうは言っても、適量のよい茶葉は冷ましても濁りにくく、香りもよく残っています。そのあたりの妥協点をどう考えるか……。これがなかなか難しいところです。
それなら、最初から大衆品のティーバッグを飲むほうが、当たりもなければ外れもありません。じつは、これはこれですごいことなのです。
ちなみに、説明書きによると、ティーバッグは150mlのお湯に対して1袋、1分が推奨とあります。赤貧の場合、ティーポットの約700mlのお湯に2袋、冷蔵庫で冷やしているあいだも浸けっぱなしで引きあげません。この方法は茶葉の味がとことんわかりますが、その代わり、渋みも出やすいので、高い茶葉でやるのはおすすめしません。