美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

明龍軒

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 福岡空港から甘木に戻る方法はいくつかあります。
いちおう日田〜空港・博多駅線がありますが、甘木インター(高速甘木バス停)は市街地から約2km離れているため、あまり使いたい選択肢ではありません。
そのため、地下鉄で博多駅に出て、そこからJRやバスで帰宅するかたが多いと思います。
地下鉄を利用すると、JRにしてもバスにしても、乗り換えの際、だいぶ高低差があります。例えば、甘木行のバスは博多駅交通センターの2階から出発しますので、地下鉄で空港から戻ってくると、地下鉄のホームからずいぶんと歩かなければなりません。
なるべく、階段は使いたくない。できる限りフラットに移動したい。
と言うわけで、以前から使用しているのが、「宮の陣」高速バス停と甘木線の学校前駅で乗り換える方法です。この方法だと、比較的高低差のない場所を歩き、着席して移動できる機会が多いのです。
 
17日、福岡空港から荒尾行高速バスに乗り、宮の陣で下車しました。目の前を甘木線の電車が通り過ぎ、30分ほど待たなければならなくなりました。どうしたものか、と思案していたらふと、前から気にはなっていたラーメン屋の明かりが目につきます。
さっそく入ってみることにしました。
引き戸を開けると、むかしながらの豚骨ラーメン屋に特有の匂いが鼻にきます。この匂いを獣臭と呼ぶひともいますが、実際のところは、なんと呼べばよいのでしょうか。
一組だけ、食事をしている家族がおり、ちょうど代金を払って店を出るところでした。
おそらく、このお客さんが帰ったら店を閉めようとしていたのでしょう。そんなときにのこのこ入ってくる……主人は不機嫌そうにしています。
ラーメンを1杯注文しました。煮豚は小さいのが3切れのっており、麺は通常の1玉分よりはるかに多めです。麺の噛み心地は、大龍などで食うあのタイプのものです。スープは、塩分つよめのひろせ食堂といった雰囲気で、悪くはありません。スープの甘みと、化調の旨みがともに主張する、昭和のぐつぐつと煮たてた豚骨ラーメンです。
好みは分かれると思いますが、好きな人にはたまらない味だと思います。
たまに食うには、こういう懐かしい美味さはよいものです。
毎日食うには……少しだけ塩が強めだという気がします。