松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

久しぶりの梅酒づくり



赤貧です。
30日、梅酒の仕込みを行いました。
 
青梅は洗ってへたをとり、新聞のうえにひろげて表面を乾かします。
そのあと、ジップロックに入れて、冷凍庫へ。
青梅は呼吸していますので、ジップロックに霜がつきます。
この霜は取り除いてもそのままでもどちらでもよいのですが、ここではいちおう、可能な限り霜をとりのぞいておきます。
 
タケヤ化学のPET容器に梅をいれ、上からスピリタスを1本と、ホワイトリカーと果実酒用ブランデーを瓶の上のほうまで注ぎ入れます。写真では冷凍梅を使用しているため、容器がびっちゃり結露します。
 
ここで、氷砂糖をあらかじめ加えるのが一般的ですが、冷凍梅の場合、最初は無糖でアルコールを浸潤させ、2,3か月経ってから味をみながら砂糖を加えていくほうが、こくのある濃い梅酒に仕上がります。ただ、こくがあって濃いだけあって、濁りがなかなかとれないのが難点で、そこは好き嫌いがわかれるところです。
ちなみに、冷凍梅で作ると梅がしぼみません。むしろ、度数の高いアルコールを使用して何年も寝かせると、どんどん梅が酒を吸い込み、ふくらんでいきます。この「梅酒の実」が、おいしいのです。
 
もともと、梅酒は、酒より実のほうが好きで、実を食うために漬けていたのですが、冷凍法は梅の実がしぼまずに仕上がるので、これを知ってからはこればかりです。
 
梅酒のつくり方は、ほかにもいろいろとあります。
もっとも有名なのは、酒と梅と砂糖を耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱してしまうやりかたで、いちどだけ試したことがありますが、いちおう飲めるものはできるが、まったく味に深みがないのにびっくりしました。面白半分でやるのにはよいですが、とてもあれを常飲……できるとは思えません。
 
2,3か月ほどして一度味見し、砂糖を加えるときに、またここで報告したいと思います。