松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

天満神社の梅




赤貧です。
 
2013年まで梅酒を自作していたのですが、実家の土地にあった梅の木がなくなり、青梅が入手できなくなったため、それ以降断念していました。
わざわざ青梅を買って梅酒をつけると、買って飲むのとあまり金銭的には変わらなくなってしまいます。ただ、市販品は加水調整されているため、自作のほうが濃さという点は、あきらかに異なりますが。
 
まだ2011年に漬けた梅酒をいただいているくらいで、減ったわけではないのですが、天満神社の梅の木に青梅がいっぱいついているのに気づきました。28日、管理している町内会のかたに500円を払い、青梅をとらせていただきました。
洗ったあと乾かし、冷凍庫にとりあえず放り込みます。
 
これから、梅酒の瓶とブランデーとスピリタスを買ってくる予定です。
 
いろいろ意見はありますが、いったん梅を冷凍するのが、確実で失敗がありません。いちど冷凍することで細胞膜が破壊され、エキスが早く浸出してくるようになります。冷凍庫はきわめて乾燥した空間なので、いわゆる冷凍焼けを起こすことがありますが、これもまったく問題ありません。むしろ水分が抜けることで、アルコールの浸潤が早まります。
 
冷凍梅を利用する際、気をつける点は、まず、冷凍梅とホワイトリカー、ブランデー、スピリタスだけを合わせて、2か月ほどなじませること。ここで糖分を加えてしまうと、アルコールが浸潤するまえに、糖分がエキスを外に絞り出しはじめてしまい、こくのある濃い梅酒にならなくなります。
氷砂糖を使うのは、いちどに糖分が溶けてしまうと、アルコールにエキス分が溶け出すのを邪魔してしまいます。徐々に溶けるのがのぞましいのです。
つまり、最初は無糖で漬け込み、アルコールが染み込んだら、徐々に砂糖を加えていけば、同じ効果が期待できます。
 
5年ぶりですが、どうか美味い梅酒に仕上がりますよう。うまくできたら、天満神社の新年祭にお供えしようと思います。