美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

「三流の維新 一流の江戸」

明治維新は文化破壊したテロリスト集団による政権奪取だったという主張はまあ、読んでいて面白い。そういう側面はあるだろうから。日の目を見ることがなかった武器商人や下級貴族による下剋上なのに、なぜか尊皇という矛盾は、誰でもうすうす気づいている。

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wikipedia:海援隊
薩摩藩や商人(長崎商人小曽根家など)の援助を得て長崎の亀山において前身となる亀山社中(かめやましゃちゅう)が結成され、当初は、貿易を行い、交易の仲介や物資の運搬等で利益を得ながら、海軍、航海術の習得に努め、その一方で国事に奔走していた。
神戸海軍操練所時代に考えていた実践でもあり、目的はこれらの活動を通じて薩長の手を握らせることにもあった。 グラバー商会などと取引し、武器や軍艦などの兵器を薩摩藩名義で購入、長州へ渡すなどの斡旋を行い、険悪であった薩摩と長州の関係修復を仲介する。1866年3月、薩摩の西郷隆盛(吉之助)・長州の木戸孝允桂小五郎)を代表とする薩長同盟の締結に大きな役割を果たす。

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さらりと書いてあるが、武器密輸厳禁だった幕末でイギリス人商人と武器取引の仲介をしながら力を蓄えたわけだから、これが「死の商人」以外の何物でもないことは誰でもわかる。
 
ただ、じゃあこれが「江戸すごい」に結びつくかと言うと、そうことは簡単ではないようにおもう。数年前の政権交代でも3年ちょいで野党転落し、いまやその政党は見る影もない落ちぶれぶり。かたや、明治維新から百年以上経過している。
要は、フランス革命ロシア革命がもしなかったら、に近い話をしているだけで、ただの与太話にすぎぬ。
話のネタとしては読む価値はあれど、少し偏った見方ではないか?という疑問もある一冊。