美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

栗が手に入ったので、炊飯器で茹でる。6粒だけ別にとりわけて、神棚にお供えする。ほかのものは、すべて朝食がわりにいただく。最近は電子レンジで加熱してしまう猛者もいるらしい。実際に試してみるとわかるが、水分不足で、硬い仕上がりになる。あまりおすすめとは言えない。

栗を茹でる際、最も手軽かつ失敗がないのは、炊飯器を利用すること。栗をよく洗い、炊飯器の釜に入れて、ひたるまで水を入れる。最後にかるく塩をふり、普通に炊飯のスイッチを入れる。もし鍋で茹でた場合、火加減や水加減をいつもチェックしなければならないのだが、炊飯器の場合はセンサーがついているので、焦がす心配がない。ポイントは、手でつまめる程度まで、塩水のなかで自然にさますこと。そのほうがしっとりとする。ただし、お菓子には使いにくい。塩分がしっかりついてしまうからである。包丁で半分に割り、スプーンで中身をすくい出しながら食べるのに向いている。

お菓子に使うときや、神棚のお供えのように、日持ちを考慮しないといけないときは、保温に切り替わったらすぐ取り出し、余熱で水分を飛ばす。このときに、まな板などに触れる面には、ティッシュやペーパータオルなどを敷いておくと、表面が蒸れてそこから早く傷むことがない。

ほんらい、こういう木の実をどういう形でお供えしていたのかはよく知らない。ただ、栗を生でかじっても全く美味くないし、一つくらいならまだしも、複数ガリガリとかじるとお腹が痛くなる。おそらく、茹でて出していたのではないだろうかとは思うのだが。