美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

「箱根の坂」

北条早雲である。ほんとうは88まで生きていない(=生年が間違っている)という話もあるし、一介の素浪人から40過ぎて城主となり、やがて関東に覇を唱えて80過ぎまで戦場に出たというのも、間違いという話もあるのだが、司馬さんの作品は、我々の知る北条早雲の話に骨格がちかいため、あたまに入りやすい。
 
いろいろあるようだけれど、やっぱり、40過ぎて大器晩成であってほしいと思うのは、おぢさんだけではなかろう。あまり学問的な正確さを追求するより、赤字法人の赤字社長かつ生活困窮者なおぢさんはじめ、うらぶれている人々に、少しは希望を与えて欲しいとねがうのは、酷なのだろうか。