松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「遥かなる海路」

遙かな海路―巨大商社・鈴木商店が残したもの

遙かな海路―巨大商社・鈴木商店が残したもの

久しぶりの鈴木商店関係本ということで、9日に注文し、12日に近所のミニストップで受領。まだ何も読んでいないが、寝る前にこつこつ読むのが楽しみ。もともとは、神戸新聞で1年にわたり連載されたものがベースであるらしい。
「此戦乱の変遷を利用し大儲けを為し三井三菱を圧倒する乎、然らざるも彼等と並んで天下を三分する乎、是鈴木商店全員の理想とする所也。小生共是が為め生命を五年や十年早くするも縮小するも更に厭う所にあらず。(略)小生が須磨自宅に於て出勤前此書を認むるは、日本海々戦に於ける東郷大将が彼の「皇国の興廃此の一挙に在り」と信号したると同一の心持也。」
一部とはいえ、カラーでこれが収録されているとは思わなかった。贅沢な本である。