松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

県税事務所の帰り




甘木は、税務署があるのに県税事務所がありません。この県税事務所の設置密度の低さって、なんなのでしょうか。税務署より少ない。
とまれ、7月3日、「法人設立届出書」を提出しに、久留米県税事務所まで行ってきました。
帰り、高良山の大学稲荷神社に立ち寄りました。社務所でトイレを借り、手水舎で手を洗おうとしたら、ミツバチがいっぱい。
(刺すなよ)と念じつつ、柄杓で水をとり、手を洗います。
拝殿にはいり、「商買繁昌」(←商売繁盛ではなく縁起担いでこう書くらしいのです)を祈願して、境内に在るたくさんのお稲荷さんひとつひとつ手を合わせてから帰路につきました。
しかし、穴守稲荷、伏見稲荷豊川稲荷、そしてここ大学稲荷といい、どこも社殿は立派なのだけれど、その裏手か境内のすみに、必ずと言っていいほど、穴ぐらがあってキツネさんの像がいっぱい置いてある。要は、狐塚ですね。
この日、社殿の裏手の狐塚?にお参りしたあと、うしろが気になるので、山に向かって歩いていくと、壊れたキツネさんがいっぱいある場所にたどり着きました。投げつけるなりなんなりしないかぎり、磁器の首がとれたり尻尾が折れたりするはずはありません。なんだここ。周囲は、錆びた灯油缶と、一列に並べられた壊れたキツネさん。そして、プラスチックのお盆に、100円玉が数枚。
異様さを通り越して、山中で白骨でも発見したかのような雰囲気。
(すみません。将来がっつり儲けたら、きっともっとよい場所にみなさんをお祀りなおしますから、今日はここでかんべんしてください。ついてこないでね)と祈りながら手を合わせ、その場をはなれました。
 
帰宅後、郵便受けをのぞいたら、穴守稲荷から献灯祭の案内が来ていました。これもなにかのおぼしめしと、「商買繁昌」祈願に、行灯1基ぶんの奉賛金を送金することにしました。
しかし、穴守稲荷さんは、ホント芸が細かい。料金別納郵便のところに、キツネさんが働いている姿が印刷してある。
 
(-人-)どうか一生食いっぱぐれのない人生がおくれますよう。