松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「熟成極み 素麺」

http://www.nisshin.com/jukuseikiwami/
http://www.nisshin.com/products/detail/4902110301588.html
 
近所のダイレックスで売っていたので、ほんとうに久しぶりに買ってみました。
http://d.hatena.ne.jp/bifum/20160102/1451733846
普段買わないものを買うと日記にのこしていますから、約1年半ぶりになろうかと思います。パスタの製法を応用したという時点でもうすでに、素麺じゃないと思うのですが、気になるのはこの硬さ。腰でも歯ごたえでもなく、ほんとうに、硬い。
ただ、すごい面もあるのです。
にゅうめんにしていただくわけですが、つゆに浸しっぱなしの状態で、朝からメールをチェックしつつ、だらだら食っても伸びを感じない。これはこれまでの素麺になかった革新性といえるでしょう。
 
では、また買うかといわれると、微妙ですね。味がない。
 
「くっつかない」「伸びない」「ヘルシー志向に対応して油を使わない」という部分に焦点をあてすぎていて、肝心の味がない。たぶん、同じ日清製粉の(価格が半分以下の)「ナンバーワンそうめん」にも負けている。
 
コンビニ業界みたいな、作り置きを売らなきゃならない事業者さんは、こういう商品を喜ぶでしょうし、「レンジ調理可」を求めるお手軽さんにも売れるでしょうが、どんなに噛んでも旨みが足らないってのは、ねえ……。
そもそも「茹で溶けの要因となるでん粉の溶け出しを抑制」って、でん粉が唾液の酵素で甘みに変わるんだから、じつはそれを抑制するのって、確信犯なんですよ。麺に味を求めないことの、確信犯。
 
うっかりダイレックスで買ってしまったが、なんかいまいちだな。