松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「実践経営哲学/経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」

http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82005-7

「商売で値切り方が下手だとバカにされます。「甘いな」というようなものです。百円のものを百五円で買ってもらい、儲けさせてもらって、しかも買ってくれた人を尊敬しないで笑っているということがあるわけです。 しかし、「百円のものを九十五円に値切られて五円損した。けれどもあの人の言うことを聞いていると、なるほど、われわれのものの考え方を変えなければいけないな、という気になる。値切られたことはつらいけれど、非常に勉強になった。これはなかなかの人だ」と喜んで帰って、学んだことをみずからの経営に加えることもあります。真実をうがった交渉の仕方をして、「こうだから君、こうしてくれないか」と言うと、「あの人の言うことはもっともだ。きついことを言われるけれど、なかなか偉い人だ」と尊敬され、信頼されることになる。仕入係というものは、そのように安く買って尊敬されるというものの考え方、技能を会得しなくてはならないと思います」