美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

草木饅頭


草木饅頭はむかしから好きな和菓子のひとつで、たぶん、はじめていただいたのは高校生のときではないかとおもふ。
高校になるまで、自分の足で大牟田を訪れたことがなかつた。いつしよにグリーンランドに行つた相手が、自宅に持つて歸る土産として、これを買つた。ついでに、數個買つて、西鐵電車に乘り込んだのをおぼえてゐる。
江口と黒田の違ひは、皮のかたさと云ふか、黒糖の使ひかたではないか。配合が違ふのかもしれない。なかに包まれた餡は、違ひがわからないが、皮に、あきらかな違ひがある。どちらがよいと云ふことはない。
このあたり、松露饅頭に近いものがある。これも、皮に違ひがある。
 
瀬高まで出たついでに、久しぶりに大牟田驛まで出てみる。縣南の名物で、どこに持つて行つても受け入れられるものと言へば、柳川の粕漬けか、大牟田の草木饅頭。粕漬けは、酒粕なので好みがわかれるが、草木饅頭は、有名な「通りもん」竝みに受け入れられる。當たり外れのなさにかけてお詫び用菓子に持つてこいなのだ。