美風庵だより

幻の花散りぬ一輪冬日の中

パナソニックがSANYOを買収する本当の理由

amazonで評価が高かったので、松下幸之助本を読み漁る旅の休憩に入手した次第。
言わずと知れた松下電器松下電工の創業者 松下幸之助と、初期の彼を支え、やがて独立して三洋電機を創業した義弟 井植歳男 の出会いから、それぞれの会社の辿った道のりを、それぞれの側近・関係者・子息の書いた著作からエピソードを拾い、再構成した本です。
けっきょく、どこをどう読んでも本当の理由らしきものは書かれておりません。エピソードをきちんとまとめて、通史としては大作なのは間違いないのですが、題名はコケオドシです。
ただ、偉大な2人の実業家(しかも義兄と義弟)が互いに協力し敵対し、ほぼ同じ位置(門真と守口、つまり隣町)に本社をおいて競争していたという事実。そして、両者を悩ませた、それぞれの後継者問題。創業者亡き後の迷走と、選択せざるを得なかった大合併。
……もしかすると、同根企業が世界企業として生き残るために、ひとつのパナソニックになるしかなかった、というふうに作者は書きたかったのかもしれない。それが真の理由だと。
 
それにしては、同根ゆえの骨肉の争いにページを割きすぎている気がするなあ。これはやはり、2人の実業家を主役に据えた、通史ですよ。そう読むのが正しい。
 
なお、文章はいたって平易です。夕方16時過ぎに読み始めて、夜中の0時には読了できます。おぢさんより優秀なかたなら、もっと早く読み終わるかもしれません。……今から夜食食うかどうか迷うなあ。腹減った(>_<)