松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

穴守稲荷神社

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羽田空港から京急線に乗車すると、「天空橋」というネーミングがまず気になり、次の「穴守稲荷」という駅名も気になるわけです。
天空橋は、実在する人道橋らしいですが、穴守稲荷とはなんぞや?
気になったので、下車してみました。
穴守稲荷駅で下車して、目の前に鳥居と、キツネのコンちゃんという石像。そこから徒歩数分。街頭にある案内図を覗きこんだら、視線の先にありました。
拝殿から本殿を拝むぶんには、まあ、いたって普通の神社です。
ところが、本殿脇から入る稲荷社の祠だらけのエリアに足を踏み入れたとたん、雰囲気が一変。伏見稲荷で感じたゾワゾワとした雰囲気を感じます。
なんと言えばいいのか、凄まじい想念のうず。
調べてみると、戦前にGHQの命令で立ち退くまで羽田空港の位置にあり、伏見稲荷並みに数万本の鳥居が寄進されていたそうです。ああ、そうだろうな、という気がします。なんとも言えない雰囲気。
伏見稲荷もひろい参道から拝殿・本殿までは、普通の神社ですが、千本鳥居のあたりから、あきらかに雰囲気が違う。怖くて途中でやめました。あの雰囲気が、ある。
奥の院と称する建物には、願をこめた小さい鳥居がうず高く積み上げられていて、空気を重くしています。
裏は、溶岩でできた築山で、その途中もお稲荷さんだらけ。ただ、こちらは、まだ直視できるというか、奥の院ほどのドロドロ感はない。築山のてっぺんが浅間神社ではなく、御嶽神社というところが、この築山自体が遥拝所の役割を果たしていたのかもしれません。