美風庵だより

風にちる 花のゆくえは 知らねども

「道をひらく」

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道をひらく

道をひらく

先々週、或る作家の作品を電子書籍にて、紀伊国屋のホームページからダウンロードしようとした際、ふと発見しました。むかし読んだ、松下幸之助さんの代表作です。
他にも幸之助本はありますが、基本的にこの「道をひらく」と「人間を考える」「指導者の条件」の3つが基本書で、あとはこの3つの応用編にあたると考えるとよいと思います。(この3冊に)中身の濃さが及ばない、という記事をみかけたことがありますが、私はそうではないと思うのです。精神論というか、抽象的に書いたものを、具体例をあげつつ、考えるに至った経緯をふくめて「ひらいた」のが、この3冊以外。だからテーマは同じだけれど、より、読みやすい。
ただ、現代において、どちらから読むべきかと言えば、基本書3冊のほうだろうと思います。講演集などは、どうしても時事的な話題が多くて、その考えに至るまでの経緯を知るには重要だし、理解を深めるためには必要だけれど、ポンド切り捨ての話や、フルシチョフの話など、当時の世相を知らなければいけない話題が多すぎる。それがどうしても障壁になる。
現代史の勉強にもなりますから、辞書やgoogleに頼りつつ、読むのも一興。でも、時間があるときに少しずつでいい。
ひとつだけ、最後に警告らしきものを。
「道をひらく」は、先賢が考え抜いた結果が書かれた偉大な作品なんだけれど、読んでいるうちに、自分もつい偉くなったような気にさせる毒の要素も、多分にあります。偉い人のそばにいると、自分もえらくなったように勘違いする人が居ますが、ああいう感じです。
あくまでも、これは松下幸之助さんの「道」であって、それを糧に、自分の道を探すのが正しい読み方です。