美風庵だより

風にちる 花のゆくえは 知らねども

違和感(゜゜)



數年前によく見かけ、いまだに使ふひとが居るので、そのたびに違和感を感じる言葉。
なんでこんなに違和感があるのか、わからない。
手持ちの小學館國語大辭典をひいてみた。1988年の出版だから、流行する前の、もともとの原義が載つてゐるはず。

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ほっこり
Ⅰ 〔副〕
1 いかにも暖かそうなさまを表す語。*伎・いとなみ六方「なかはほっこりとあたたかで」
2 ふくよかなさま。また、ふかしいもなどのふっくらとして柔らかいさまを表す語。*咄・軽口大黒柱‐四「薩摩芋のほっこりじゃ有った」
3 色つやがよく明るいさまを表す語。*俳・新増犬筑波‐油糟「ほっこりと洗ふたやうな月の戞(かほ)」
4 気持が晴れて、すっきりとしたさまを表す語。*伎・桑名屋徳蔵入船物語‐二「一体ほっこりともせぬ金の取り様ぢゃ」
5 うんざりしたり、困り果てたりするさまを表す語。*浮・諸芸独自慢‐二「イヤモ世話なもので、ほっこり致しました」
Ⅱ ふかした薩摩芋をいう。*滑・膝栗毛‐八「ほっこり買ふて」

国語大辞典(新装版)小学館 1988

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さう。
「うんざりしたり、困り果てたり」することだつたはずなんだ。
または、ほかほかのふかし芋のことで、間違つても、心あたたまると云ふ意味ではなかつたはずなんだが。
と、思つてゐたら、
最近の辭書(デジタル大辭泉)は、

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ほっこり

[副](スル)
1 いかにも暖かそうなさま。ほかほか。「―と暖かい綿入れ」「心が―する話」
2 ふくよかなさま。
「―とした風だったけが、今ぢゃあ痩(や)せおとろへなんして」〈洒・婦足〉
3 つやがあって鮮やかなさま。
「庭の紅葉さへ―とした色がないわい」〈古今集遠鏡・五〉
[名]ふかしたさつま芋。
「―買うて喰うてござるも」〈滑・膝栗毛・八〉

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「ほつこりと暖かい綿入れ」(これは判る)のあとに、しれつと「心がほつこりする話」と入れてゐるではないか。なんだかなあ。
 
と、ここまで書いて、
http://d.hatena.ne.jp/bifum/20131027/1382847553
過去にもこの話題やつてゐたことに氣づいた。
よつぽど氣になるんだね。