美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

お焼香を試してみることに

沈香の刻みはどんどん値上がりするか、どこのお店も取り扱いを縮小する一方です。歩割に至っては、古い茶道具店の在庫を漁るくらいしかとりあえず見つけようがなくなってきています。
とはいえ、むかし購入したやつに手を付けると、いよいよ将来まともなものに巡り合えなくなる可能性がある。だって、ワシントン条約だか何だかで、国内に新たにほとんど入ってこなくなってるわけです。過去の在庫をみんな食い潰してる状況です。いいやつが手ごろな値段で手に入るなんて、よっぽど植林技術が進歩してバンバン輸出できるようにならない限り、ないでしょうしね。
 
というわけで、今の手持ちを使いたくないおぢさんとしては、なにかそれに代わるものを探さないといけないと思いはじめました。手短に、お焼香で日頃の空薫の代用はできないものかと、考えたわけです。

御薫物三種香 30g

御薫物三種香 30g

以前、実家の仏事用に購入し、香りを覚えていたのでこちらを購入してみました。
試しに薫じてみて思ったのですが、白檀と甘松の匂いがメインで、沈香は、そのあとに焦げた甘い匂いがうっすらと乗ってくる程度。しかも、残り香がほぼない。火が消えたらさっと風にのって香りも飛んでしまう。
やっぱ値段が値段だからそうなるとは思ったけど、決して悪くはないんだが、沈香のいい香りに比べると落ちるなあ……(^_^;)しょうがないけどね。
沈香の刻みと歩割、曽祖父の仏事で焼香代わりに使ったときの残り、むかしお茶の稽古に行ってた時に買ったやつ、その後手に入れた分ぜんぶ合わせても、おそらく500g位しか手持ちないですからね。
まあ、10g減るのに1年以上かかってるから、あと50年分以上あるといえばあるんですけど、どこの線香メーカーも高額商品どんどん廃番にしちゃってるし、状況が好転することはないってことなんでしょうね。……残念。