ここのコメントに他人の惡口ばかり書いてゐるJPよりも若いころ、世の中を識るためにはいろんな視坐を身に着けなければならないのではないか、と考へたことがある。いろいろ漁つてゐて、ここに鑛脈があるのではないかと氣づき、フッサールやハイデガーを、何が書いてあるかも良くわからぬままかじり始めた。そんなときに木田元さんの名前を、飜譯家としてまづ知つた。そこから、サルトル、アドルノ、そしてジョン・デューイに至り、やがて老化とともに字が讀めなくなり、これらの本はいまや本棚の置物と化してしまつた。
おいらは外國語がダメだつた。結局のところ、飜譯家が見た世界のなかでしか、原著も原著者も理解出來なかつたはけで、さう云ふ意味では、木田元さんの目を通した世界のなかで、思想を理解してきたと言へなくもない。
久しぶりに上記の2册を本棚から引つ張り出してきて、思つた以上に手垢のせゐかぼろぼろに痛んでゐたのにびつくりした。あれから20年以上經つて、結局なにも判らなかつたなあ。もつと賢くなるつもりだつたんだが。
合掌
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140817/k10013866681000.html
哲学者の木田元さん死去
20世紀を代表する哲学者の一人、ハイデガーの研究で知られる哲学者で、中央大学名誉教授の木田元さんが、肺炎のため千葉県内の病院で亡くなりました。
85歳でした。
(略)
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