美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

続編は4年後か(゜゜)

一昨日見てきて、まあ、えらいもんだったなと思ったわけです。
続編は4年後だそうで。生きてりゃ見に行きましょ。
 
映画を見に行く前に、おぼろげに考えてました。
いったいどんなゴジラが描けるんだ?
水爆実験で安住の地を追い出されて東京にやってきた恐竜の生き残り。戦争映画でしかも反戦映画(そして反米映画でもある)。
そんなもんハリウッドでやれっこない。
じゃあ、前のやつみたいなただの恐竜の化け物が暴れるパニック映画なのか?
それとも自然破壊だのなんだのと、登場の理由をすりかえて説教ぶちかますのか?
ゴジラが猛威をふるって、新兵器で骨になるか、どっかの山の火口に突き落とされて「人類最高!アメリカ最高!」で終わるんだろうな。まあ、それでも新作見られるんだったらいいか、と。
 
ゴジラにとどめを刺すために原水爆の実験と称するものをやってましたという最初のすり替えは、まあ、そうなるだろうなと。間違っても恐竜が核で突然変異したとか、やれないだろうし。
核の力を肯定してきた製作国の立場と、もともと国威発揚の映画を作ってきたハリウッドの立場を考えると、これはしょうがない。
広島と長崎に原爆を落として戦争の終結を早めてやった。我々はアホな戦争指導者から日本の民衆を解放したのだ。核兵器は平和の道具なのだ。それは彼らの理屈だが、その理屈を丸のみしないと映画が作れない。
ほんの数秒だが、芹沢が父の形見と称して広島で壊れた時計を提督に見せ、提督の顔が一瞬曇る。ああ、これがハリウッドでやれる最大限の抵抗なんだろうなと。だから芹沢が重要な場面に出てくる割には役が薄いのは、これ以上喋らせられないんだろう。化け物相手に全力を尽くし、本土(とくに東海岸)には指一本触れさせぬ。そうもっていかなきゃならんのに、水をさしかねない。だから「お前のゴジラは勝てるのか?」と一蹴せざるを得ない。わかる。そういう展開しかないだろうなと。
 
そして登場する場所が、ホノルルであり西海岸というのも象徴的。日本だったら沖縄であり、九州じゃねえかと。
本土だけど、けっして東海岸には来ない。ロッキー山脈とシエラネバダ山脈は越えさせない。それもまあ、そうなるだろうねと。
 
だから最後の描かれ方が衝撃だった。
進路の邪魔をするフリゲートを2,3隻ひっくり返しただけで、人類に向かって攻撃をせず(なんせ空母とイージス艦が護送している)、人類に危害を加える化け物だけを狙う。これじゃ日本の怪獣映画ではないか。もっと言うなら、ガメラだ。甲羅でも後ろについてんじゃないのか。
米軍は、化け物に歯が立たない。頑張ってるんだけど、勝てない。勝てそうにない。それをゴジラが倒す。えぐいとどめの刺し方。
米軍、つか、主人公がやったのは、送油管の元栓壊して、化け物の卵を焼き払ったことくらい。そんなんでいいのハリウッドなのに?
そして、テレビの報道ニュースに「King of Monsters Savior of our city?」の文字。救い主扱い。
米軍と互角以上のスーパーパワーが、海に勝手に帰っていく。知恵をしぼって火口に突き落とすこともなく、新兵器で骨にすることもなく、ただ、戦い終わって眠りこけていたゴジラが目覚め、海に帰るのを表敬で見送る。
 
よくハリウッドでやったな、と思った。
しかも大ヒットで続編決定ってのが……。

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http://www.crank-in.net/movie/news/32311
 
(略)
7月に続編の製作が正式発表された日本発怪獣映画のハリウッド最新版『GODZILLA ゴジラ』。早くもその続編の全米公開日が2018年6月8日(現地時間)に決定したことが明らかになった。本作を手掛けるワーナー・ブラザースレジェンダリー・ピクチャーズが発表したとDeadlineが伝えた。
(略)

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