松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

お悩み相談( 一一)

昨夜、いとこが来た。
帰り道に寄ったらしい。
 
なんか、知り合いから「ダンナさんが中洲の客引きと話してる(値引き交渉?)のを見た」と目撃情報が入ったらしい。
「そういうとこの何がいいの?やっぱあんたも行くん?」と言う。
 
●おぢちゃんはモテる男ではなかったので、よくわからないけれど、おそらくこの世の中には、モテる男が居て、女と 与える/与えられる 関係が双方で成立してるひとも片方には居るんだろうとは思う。
ただ、モテナイ男にはそんなものは存在しない。どれだけ尽くすか、貢ぐかの関係だけ。モテナイ男は本人に魅力が足らないから、それ以外の要素でゲタを履かせなきゃ勝負にならない。
●そこまでしてでも男女の関係がほしいのは、結局は見栄。
男、とくに若い男は、どれだけいい女を横に連れているか、を競う傾向にある。だから精神的な安らぎ感がある相手より、周りに自慢できる女を求める。美醜が最優先。
逆にいえば、美醜より中身を求めるようになったら、おっさんの仲間入りだと思っていい。
●モテナイ男にとって、無理して背伸びしていい女と仲良くなっても、精神的には苦痛。いい女に相手してもらうためには努力が必要だし、お金が必要だし、そのストレスはハンパない。
結局、どっかで息抜きが必要だ。
だから風俗店とかキャバクラの類は消滅しない。
あそこは、お金を払えば女性が尽くしてくれる唯一の場所だから。
モテナイ男にとっては安息の地。
●モテナイ男が結婚までこぎつけても、やっぱり女をたてていかなきゃならない。基本的に他人同士の生活だから、聖書のあばら骨のたとえとか赤い糸の伝説じゃあるまいし、完全にピッタリなんてものはありえない。
女のほうがわがままだと思ってなくても、男は「なんでわかってくれないんだ」と思うこともある。
「朝は弁当つめてやってるし、こんなにしてやってるのに」と女が不満を感じるように、男だってほかのところで不満を感じてる。
●するとやっぱり、お金を払えば尽くしてくれる女が居る場所に足が向く。結婚前にそういうところの良さに気づいちゃった男ならなおのこと。
●いっけん、成金が豪遊するのは違う理由に見えるけれど、根っこは同じ。
成金は「こう思われて当たり前」の姿と、現実のギャップに苦しんでるから、なおのことハーレムを求めるし、豪遊して女の子をキャアキャア言わせたがる。
モテない男がちまちま発散するか、どかーんと発散するかの差。
本当にモテてきた魅力のある男だったら、極端なことには走らないはず。劣等感がないわけだから。
 
「だから、小遣いの範囲でやりくりしてそういうところに行ってくるぐらいなら勝手にやらせてりゃいいんだよ( 一一)
 会社の女に手を出したとか、街の高校生ナンパしたとかエンコウしちゃったとか、そういうところに行きついたら別問題だけどな。
金が言わせる旦那さま の範囲ならなんも問題なし。
おまえさんが 風俗がよいしないで! と訴えて、向こうがそれでやめてくれりゃそれ以上追及しちゃいかん。それでも行くなら、そこから先はあんたたちの夫婦の信義の問題だから」
 
「つかさ。**もそう言うし、あんたまでそういうからさ、おそらくホントにそうなんだろうけどさ。そういうもんなの?なんか納得いかないんだけど」
と言って、帰った。
 
お金を払って尽くしてくれる女のところに、ダンナが出入りしちゃうってことは、アンタにも至らない点がある と言ったつもりだったが、おそらくそこまではわかんねーだろうな( 一一)
 
25じゃ無理か。