松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「サロメの悲劇」

Schmitt: La Tragedie de Salome / Franck: Symphonie en Re

Schmitt: La Tragedie de Salome / Franck: Symphonie en Re

アマゾンで注文して、駅前のローソンで受け取りしてきました。
 
聞いたこともないカナダ人の指揮者と
聞いたこともないカナダのオーケストラのCD
 
なのに買っちゃった。てへ(*^。^*)
 
(~ヘ~;)こういうところにお金を使うから、貧乏びふさん脱却できんのやろな。
 
で、肝心の演奏ですが。
 
真面目なひとなんだろうなあ(´▽`*)
すごくきれいで輝いてる演奏なんだが、
笑っちゃうくらい色気がない。
 
宮殿の情景描写からはじまって、サロメが踊りながら登場して、第2部、幻想的にはじまって、やがてヨカナーンの首を得て狂喜の踊りに突入するわけですが。
うん。ドラマティックに仕立てようとしてるんだけどね。実際ドラマティックなんだが、色気がない。
 
まあ、こちらのサロメは元になった台本がワイルドじゃないらしいんだけどね。
 
「ああ、お前に口づけしたよ、ヨカナーン!お前の唇は苦い味がする。あれは血の味だったのか?いいえ、恋の味かもしれぬ……」と独りで生首ぶらさげて妄想を爆走させる(踊り狂う?)サロメヘロデ王が「うおおおんヽ(`Д´)ノこ、殺せ!」するあの狂気が足りない。
 
も少し言うと、ヘロデ王が妃ヘロディアスの連れ子なサロメも親子丼しようとして下心丸出しで「王国の半分でもくれてやる」とほざくあの狂気も足りない。
 
でも情景描写はばっちりなんだよな( 一一)
 
正直なところ、大野和士さんと九響がやったときの「サロメの悲劇」のほうがよかったなあ。
 
リスト:メフィスト・ワルツ

リスト:メフィスト・ワルツ

ポール・パレーの芸術 Vol.4-20世紀フランス作品集

ポール・パレーの芸術 Vol.4-20世紀フランス作品集

パレーとデトロイト響の「サロメの悲劇」に、録音は勝ってるんだけど、肝心の中身で上回る演奏あらわれんのかな(´・ω・)ちょっと期待外れ……。
ただ、セガン氏のCD、すごくパレーを意識してるのだけはわかる。だから逆に、わかるんだよなあ。もうひといろ足らないのが。それが色気なんだけど( 一一)
 
あ。つけあわせのフランクの「交響曲」はいいですよ(*^。^*)こっちのほうが好き。