松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

旧道を逝く 第1回 当所神社編

司馬さんの「街道をゆく」があるならということで、「旧道を逝く」というタイトルを思いついたので、実際に旧道探索の旅を今回から不定期でやってみることにします。
 
甘木図書館に明治33年と大正15年の地図があり、それを参考に、「たぶん現在だとこの道だろう」という道を走ってみよう、というのがこのコーナーの趣旨です。
 
まず、第1回目は、久しぶりにtotoの当籤祈願をかねて、当所神社に行ってみることにしました。
 



旅程を現在の地図に書き込んだものを先に表示しておきます。まず、これを念頭においてからお読みください。
 

まず、アーケード街をすぎたところからスタートです。
 

現在の国道に併走するアーケード街をすぎると、さっそく甘木川の歩道橋にさしかかります。この下は、親水公園として整備されていています。
 

パチンコ屋をすぎたあたりから田んぼのなかの、ほとんど農道と化した道になります。
 

少し進むと集落に。
 

依井新町の交差点に出ました。ここで現行の国道と交差します。
 

親戚がやっている寿司屋はすぐ近くです。ごひいきに。
 

寿司屋の前の道はこんな感じ。
古くからある道の風格がただよいます。
明らかに「クルマがない時代のメインストリートの匂い」がしますね。
 

386号バイパスと交差するところには、なんと信号がありません(厳密には歩行者用の押しボタン信号が386側のみに存在)。
旧道の現時点での「扱い」がわかりますね。
 

さらに進むと栗田郵便局が見えます。
 

旧道散策の楽しみのひとつは、沿道の旧家のすばらしい佇まいを観察すること。見てくださいこの石垣。どんな身分のひとが住んでるんだろうΣ(゚△゚;)
実際、家は寄せ棟と入母屋の複合体みたいなでかい家でちょっとびっくり。
どうやって掃除してるんだろう?女中さんでもいるのか?
 

それから少し進んだところに、当所神社の裏口があります。
 

当所神社です。
 
この道、筑前山家駅のあたりまで、昔の地図どおりに追うことが出来るようです。少し途切れて、再び、朝倉街道駅近くまでは大丈夫みたい。
そのうち、第2弾「旧道を逝く」で取り上げてみたいと思います。
 
帰りに、依井の「宝来軒」で大盛ラーメンを1杯。
うめえ(≧∇≦)b やっぱ甘木のラーメンは宝来軒でしょ。
 
最後に補足すると、この旧道から現行の386号線につけかわった最大の理由は、山側のアップダウンの多い道では、列車用の線路が敷けない、ということだったようです。
つまり、朝倉軌道会社の二日市〜甘木までの線路と併用することを前提に、道を郊外に敷き直したのが、現在の386号らしい。
たしかに、386号に比べるとアップダウン多かったです(とくに栗田近辺)。
しかし、そんな386号も甘木中心部をスルーするバイパス線の建設では、再び土地を求めて山側に道をつくり直し、さらに386号のバイパス路として県道77号が旧道よりさらに山側のアップダウンの多いところに整備されているのをみると、自動車という乗り物がいかに勾配に強いか、ということがよくわかる気がします。