松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

寒い日に

久しぶりに沈香を焚いてみました。
「あかり香炉」というのを使います。豆ダルマのろうそくを中に入れて、その熱で沈香の刻みを熱して、香りを揮散させるしくみです。数年前にこれを購入して、じつに簡単に香木の香りを楽しめるようになりました。なかなかすぐれてると思います。灰と炭団用意しなくていいからね(^^)v
 
手元に、いくつか「羅国」や「伽羅」の沈香木もありますが、この香炉で空薫に使うのは、通常はグラム300〜500円くらいの「刻み」と呼ばれる安物です。だって、もったいないもん。それに、これで充分だし。
数年前、東京のある線香会社から、何回かにわけて、直接数十グラム単位で購入させていただいたものです。
もともと、曾祖父の忌日の法要と、実家の裏にある祠に年始に供える焼香のために購入したものでしたが、予想以上に大量に余ったため、このマンソンに桐箱に詰めた状態で持ってきています。
だって家に置いておいても誰も価値わかんないんだもん。
それにしても、この甘い香りがいいなあ。樹脂が焦げる匂いなんだけどね。
いろいろな線香やお香がありますが、調合の妙とは別の、自然そのものの香りにはそれなりの魅力があるような気がします。
合成香料の、女のひとがするようなフレグランスじゃ、こういうのんびりまったりした気分にはなれませんもんね(^.^)