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ほんらい境内社は本社と一緒に記録を書いているのですが、御祭神が保食神(うけもちのかみ)とされているため、敢えて別項で取り上げてみました。
この説話は食物起源神話であり、東南アジアを中心に世界各地に見られるハイヌウェレ神話型の説話である。『『古事記』では同様の説話がスサノオとオオゲツヒメの話となっている。よって、保食神はオオゲツヒメと同一神とされることもある。また、同じ食物神である宇迦之御魂神とも同一視され、宇迦之御魂神に代わって稲荷神社に祀られていることもある。
神名のウケは豊受大神の「ウケ」、宇迦之御魂神の「ウカ」と同源で、食物の意味である。
食物神というだけでなく、「頭から牛馬が生まれた」ということから牛や馬の神ともされる。東日本に多い駒形神社では、馬の神として保食神が祀られており、さらに「頭から馬」ということで馬頭観音とも同一視されている。
ここであらためて、現地の案内板を確認してみます。牛馬の神として、明治の神仏分離の際、保食神を充てたようなのです。たしかに案内板にあるとおり絵馬が掲げられていたのですが、うまく写真が撮れず断念しました。次回、再挑戦したいと思います。
福岡県神社誌:上巻330頁
[社名(御祭神)]宝満宮(玉依姫命)
[社格]村社
[住所]嘉穂郡穂波村大字太郎丸字観音免
[境内社(御祭神)]愛嶽神社(保食神)、天神社(菅原神)、疫神社(塞座三柱神)
[摂社(御祭神)]記載なし。
[末社(御祭神)]記載なし。
(2020.10.14訪問)