松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

小郡市三沢 日吉神社


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承平3年(934年)勧請とあり、これがほんとうなら、小郡総鎮守日吉神社よりも古い神社ということになります。

小郡市小郡 日吉神社(小郡総鎮守 山王宮 日吉神社) - 美風庵だより

しかし、それはあくまでも神社の創建が古いということであって、最初からどうやら山王宮(日吉神社比叡山)ではなかったようなのです。それに気づいたのは、拝殿の扁額を見たときでした。

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なんと、剣花菱紋の日吉神社です。大山咋(大物主)を祀る山王宮になる前は、どうやら玉垂宮だったのではないか……。最初にほかの神社があって、のちに山王宮で上書きされたのではないか、という気がします。

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正面向かって左手から宮地嶽神社琴平神社、烏帽子神社、天満神社皇大神宮と並んでいます。

最初はこの集落内の祭祀を境内にまとめてお祀りしているのだろうと漠然とかんがえていましたが、もしかするとこの石祠やお宮は、元に祭祀されていた神様が居るのかもしれません。

福岡県神社誌:下巻199頁
[社名(御祭神)]日吉神社大山咋神仲哀天皇
[社格]村社
[住所]三井郡三国村大字三澤字宮ノ前
[境内社(御祭神)]天満神社、烏帽子神社
(2020.08.19訪問)

小郡市三沢 竈門神社


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小郡市三沢 竈門神社(古賀竈門神社) - 美風庵だより

小郡市力武 竈門神社(玉母宮) - 美風庵だより

以前、同じ市内の竈門神社を訪問し、今回で3社すべて訪問したことになります。

御祭神は玉依姫命とされ、すっきりした印象をうけます。それというのも、どうやら江戸時代に三沢地区から西島集落が分村した際、あらためて太宰府の竈門神社から勧請しなおしたものらしいのです。楼門もどことなく寺の趣です。

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気になったのは梅鉢紋のついた石祠で、どうやらこれが境内社天満宮のようなのですが、御神体が2柱あります。どうもその姿が菅公とも思えず、なかなか謎です。これはどう理解するべきなのでしょうか。

福岡県神社誌:下巻199頁
[社名(御祭神)]竈門神社(玉依姫命
[社格]村社
[住所]三井郡三国村大字三澤字宮ノ原
[境内社(御祭神)]少彦名神社天満神社
(2020.08.19訪問)

田川郡添田町庄 菅原神社(天満宮)


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現地に由来が書かれた石碑があり、それを読むと保元3年(1158年)に太宰府天満宮を勧請したとあります。福岡県神社誌では「保元の頃岩石城主大庭景観太宰府より勧請」とあり、ここが天満宮となった理由は、先日「神社めぐり」シリーズで取り上げた添田神社と同じだということがわかります。
天穂日命大山祇命が併せて祀られているとされているのですが、現地でそれらしい痕跡はありません。天穂日命とは大幡主のことです。大幡主と大山祗は相協力して日本各地を開拓されました。大山祗の子が大幡主の入り婿となり大国主として、両方の領地を引き継ぐことになるのは、この1世代後のことです。大幡主と大山祗は田神社・天神社で祀られていることが多く、そこでは大幡主は埴安命という名前で祀られています。

拝殿の格天井はおそらく近年修復されたものでしょう。境内もすっきりとしており、ずいぶんと地域がお金をかけて大事にされてきたことがわかります。筑豊なので鉱害復旧工事や炭鉱主の寄進という可能性もあるのですが……。

てっきり福岡県神社誌にあるような地主社や貴船社がずらりと並んでいるのかと思いきや、正面左手にはえびす様と撤去されたお宮の跡しかありません。

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撤去されたお宮の跡には、峰地2坑守護神社の石碑が残っていました。

藏内家の歴史 ‹ 旧藏内邸|築上町歴史散歩ホームページ

どうもこの立派なたたずまいは、もともと炭鉱主との関わりがあったからのようです。

福岡県神社誌:下巻202頁
[社名(御祭神)]菅原神社(菅原神、天穂日命大山祇命
[社格]村社
[住所]田川郡添田町大字庄字宮ノ上
[境内社(御祭神)]須佐神、地主社、貴船社、海津見社
(2020.06.20訪問)

 

中部フィルハーモニー交響楽団 第72回定期演奏会 NAGOYAシリーズ2

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2020 | 中部フィルハーモニー交響楽団

当初の予定では2020年度からベートーヴェン・チクルスが始まる予定でした。コロナの影響でスケジュールの見直しが行われ、11月8日と、来年1月16日の演奏会は、モーツァルト交響曲を3曲ずつ取り上げるプログラムに変更されました。

今回は、35番・36番・38番の3曲です。

この日記の読者のかたはクラシックなんて全く興味が居ないかたもおられますから念のため書いておくと、37番とされた作品は、親しかった他の作曲家の作品に手を入れたものと判明し、欠番になっています。

秋山さんはもともと、好んでモーツァルトを取り上げてきているのですが、じつはこれまで交響曲を聴いた記憶がありません。この日記の過去の文章を検索しても出てきませんから、おそらく自分の記憶で間違いないと思われます。
 
想像どおりのどこまでも柔らかく上品な音色で、模範演奏というものがあるならこういうものを言うのだろう、と思わせるものでした。しょうじき、あまりモーツァルトを聴きこんでいないため細かいところをどうこう言える立場ではないのですが、それでも響きの明るさに幸福を覚えます。

1曲終わるごとにコンサートマスターの山口さんとげんこつで出来を讃えあいます。秋山さん本人も満足のいく出来だったのではないでしょうか。

1月16日の後半3曲も、期待できそうです。

ただ、別の日記で書いたとおり、会場は換気がよく効いて寒かったですが……。

しらかわホールと中部フィルも、おそらく業界のマニュアルを参考に運営を決定した結果がこれなのでしょうから、12月のミューザ川崎なんてもっと寒い可能性があります。当日は、調整できる服装にしないといけません。

次回、前述の12月20日「第九」で2020年は聴き納めです。来年はもう少し状況が改善すると良いのですが……。

三井住友海上しらかわホール

第72回定期演奏会 NAGOYAシリーズ② マエストロ秋山のモーツァルト後期”名”交響曲シリーズ①

2020年11月8日(日)15:00開演14:15開場

会場
三井住友海上しらかわホール
http://www.shirakawa-hall.com/

出演
指揮/秋山 和慶

プログラム
モーツァルト交響曲第35番ニ長調K.385 「ハフナー」
モーツァルト交響曲第36番ハ長調K.425 「リンツ
モーツァルト交響曲第38番ニ長調K.504 「プラハ